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2015年(平成27年)4月22日発行 山陽新聞 地方経済欄 に掲載されました

■山陽工作所が第3工場 医療、食品分野を拡充(画像で記事が見づらい方へ)

精密板金加工の山陽工作所(岡山県奈義町上町川)は第3工場(同所)を整備する。医療機器や食品分野の受注増に対応し、生産能力を約2割アップさせる。既存工場との役割分担や場内レイアウトを見直すことで生産効率を高め、納期短縮にもつなげる。5月末の稼働予定 。
(伊東圭一)

同社は鉄やステンレス製板の切断、曲げ加工などが主力。3次元CAD(コンピューター利用の設計システム)を使い、人工透析装置の本体フレーム、手術危惧の消毒装置のカバー、業務用冷蔵庫の外板や構造材といった“少量多品種”の板金加工を手がけている。

第3工場は鉄骨平屋一部2階(延べ約1,370平方㍍)で、自社敷地に整備。既に建屋は完成し、自社最長となる全長3㍍の板金に対応した曲げ加工機1台を導入した。第1、第2工場から一部設備を移し、板金の曲げ、溶接、研磨の専門工場とする。総投資額は3億5千万円。

これに伴い、第1工場あ空調設備用ダクト(配管)などの大型部品、第2工場は板金の切断、穴開けに特化する。各工場はこれまで切断や曲げ工程などが重視、混在していたが、役割分担を明確化。設備の配置を見直して製品の場内移送距離を短くするほか、溶接や組み立ての作業場を広げて効率アップさせる。

■来月末稼動生産能力2割上げ

同社によると、国内の高齢化や新興国での医療ニーズの高まりで人工透析装置部品などの注文が増加。コンビにや飲食店向けの冷蔵庫の部品も景気回復が先行する首都圏などで需要が伸び、フル操業が続いている。

山本義範社長は「生産が追いつかず、受注をセーブしていた。工場増強で建設機械分野などにも取引を広げたい」と話し、5億9千万円の売上高(2014年12月期)を15年12月期には7億円に引き上げたい考え。

山陽工作所は1973年創業、77年設立、資本金1千万円、従業員38人。 (山陽新聞 地方経済欄 記事より)