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2015年(平成27年)6月3日発行 山陽新聞(探訪カンパニー493)に掲載されました

■精密板金加工の設計提案(画像で記事が見づらい方へ)

板状の鉄やステンレスを、切断したり曲げたりして機械部品にする精密板金加工が主力。業務用冷蔵庫のパネルや厨房設備のカバーといった食品分野をはじめ、人工透析装置のフレームなど医療分野もてがける。

部品の設計段階から関わる提案型の営業が特徴。岡山県内でただ一人、国家資格・工場板金技能士の最高ランク「特級」を持つ山本義範社長(46)が中心となり、強度向上や低コスト化などのアイデアを顧客に提供する。

山本社長は「部品の付加価値を高めるノウハウを蓄えてきたのが強み。加工が難しい特注品を依頼されことも多い」と話す。

本社工場に、精密切断に用いるレーザー加工機、板金を打ち抜くパンチプレス機など約30台を備え、受注した部品は半日から2日程度で顧客に納める。

1973年に山本社長の叔父・勝也氏(故人)が創業し、77年に法人化。社名は「山陽地方に活躍の場を広げよう」と名づけた。現在、主要取引先は中四国や近畿などの約40社に上る。

設計力を生かした独自商品の開発も進めており、2008年には大阪府の食品加工業者と共同開発で家庭用たこ焼き器を商品化。鉄板が小刻みに揺れて自動で生地を丸める仕組みが受け、付き100台ペースで販売を続けている。

今年5月、本社敷地内に整備していた新工場が本格稼動。医療分野などの受注増に対応するため生産能力を約2割引き上げた。

 山本社長は「より短納期の注文に対応できる体制を整える。提案力も磨き、価格以上の値打ちがある部品を供給していきたい」と力を込める。(伊藤圭一)(山陽新聞(探訪カンパニー493) 記事より)