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2015年(平成27年)7月6日発行 帝国データバンク 帝国ニュース岡山県版 に掲載されました

■第三工場の完全稼動により提案営業強化へ(画像で記事が見づらい方へ)

鉄やステンレスの精密板金加工を手がける(株)山陽工作所は、既に完成していた第三工場に機械設備の移転と拡充を完了し、更に第三工場内に事務所を移転、6月15日より完全稼動できる体制を整えた。

当社は、代表の山本義範氏自身が板金技能士の最高ランクである「特級」の岡山県第1号取得者であり、若い従業員にも資格取得を奨励してきたことで、現在でも多くの板金技能士・金型制作技能士・機械加工技能士を育成し、高いレベルの板金・加工を可能としている。特に、業務用冷蔵庫のパネルや厨房機器のカバーなど食品分野の精密板金加工を得意とし、近年はさらに加工技術を生かし、人工透析機器の金具や手術室内の殺菌装置など医療分野の受注が拡大している。

これまで工場の間に道路を挟んでいたことで複雑な動線となっていたが、第三工場の建設により生産工程を切断・加工・溶接・出荷区分し、2次元工程から3次元工程へとスムーズな製品の流れが可能となった。このため、最小限の動きで最大の生産につながるだけでなく、運搬途中の部品破損や労働災害リスクを抑えるメリットも生まれる。また、機械の配置についても従業員全員からの意見を集約して現場目線を最優先するなど、正に「全員参加の新工場」を目指している。

機械設備においては、第三工場建設に先立ってパンチ・レーザー複合機を岡山県内第1号として導入、その後もハイブリッドベンダー(3000mm)を新たに導入しており、3次元CADを中枢として各機械設備がネットワーク化されていることから、従来の多品種小ロットは勿論、大量生産にも対応可能と言え、生産能力は従来に比べて約20%アップしている。

今後は、これまで蓄積してきたノウハウを武器に部品の開発・設計段階から得意先と深く関わり、強度・コストなど製品の付加価値を向上させる提案営業をさらに強化していく方針である。

 人材確保や工場立地で決して恵まれている訳ではないが、20代の従業員も多く役員・従業員・工場の新陳代謝が上手く進んでいる企業の代表と言えるであろう。(帝国ニュース岡山県版 記事より)